エフォートレスな行動
完璧主義や自信の無さは、大事なことに取り掛かるのを遅らせ、正しいタイミングで終わらせることを難しくする。必要以上に仕事を増やしたり、無理なスケジュールを立ててしまい、正しいペースを掴めなくなる。やるべきことをシンプルに、簡単にやり遂げる方法を紹介する。
ゴールを明確にイメージする
先延ばし癖のある人は。まず、何をすべきかというゴールが明確になっていないことが多い。最初の一歩を踏み出そうとするにも、どの方向に進んでいいかがわからないのだ。
ゴールを描くことは会わらせるためではなく、始めるためにも有効だ。
もっとも重要な意味のあることだけを今日の完了リストに入れるのだ。
はじめの一歩を身軽に踏み出す
たとえ最終的なゴールは遠くても、最初の小さなゴールが見えれば先に進むことは容易になる。最初の一歩が遠すぎると思うなら複数のステップに分割してみよう。明確で具体的で、もっともシンプルな一歩を定義できたなら、踏み出すのは容易だ。
マイクロバーストを引き起こす
最初の一歩を正しく踏み出せば、マイクロバーストと呼ばれる強い集中力を発揮できる。
手順を限界まで減らす
アマゾン創業時は、ワンクリックでしかもオンラインで購入できる仕組みはなかった。シンプルなアイディア長期的な価値を生み出した。
完了するために最低限必要なステップは何か不要なステップをなくすだけなのだ。
「やらないことを最大限に増やす」にはどうするかを考えればいい。
良い失敗を積み重ねる
あなたが重要なことを追求するときも、最初から完璧を目指さない方がいい。「どんなに醜くても」いいから手軽に修正できるモデルをたくさん作ろう。そうすれば本当に重要なことを学び、最短ルートで成長できる。
なるべく多く失敗することから始めてみよう。
失敗なくして習得はあり得ない。恥を書くのを恐れていたら、何も学べない。
早く着くためには、ゆっくり進む
最初から大きすぎるゴールを設定するとすぐに疲れる。疲れて休んでいたら。遅れを取り戻さなくてはと焦ってさらに頑張り、どんどん疲弊する。
エフォートレスなペースを見つけることが大切である。
エフォートレスなしくみ化
成果には二つある。直線的な成果と累積的な成果だ。一つの決まった結果を生む時、努力した量と同じ量の結果しか得られないそれ直線的な成果と呼ぶ。累積的な成果の場合、一度努力するだけで。あとは何もしなくても自動で成果がついてくる。エフォートれすな行動だけでも成果は出るがそれは直線的な成果だ。
その上にエフォートレスな仕組みを設計すれば、レバレッジを効かせて、利息が積み重なるように成果を増やすことが可能だ。
一生物の知識を身につける
手軽な解決策は、とりあえず目の前の問題を解決するには役に立つかもしれない。しかし、原理原則を学べば、広範な問題に何度も応用することが可能になる。原理原則は普遍的で永続的だ。
つまり、手軽な解決策に頼っても直線的な成果しか得られないということだ。
読書はこの世でもっともレバレッジの高い活動だ。1日の労働時間とだいたい同じ投資で、そらく賢い人々の発見や知恵にアクセスできる。本をしっかりと読み、自分の血肉にすれば、ほかの何よりも累積的な成果が得られる。
■本の効果を最大限にする方法
- リンディ効果を利用する
→本の寿命はその本の年齢に比例する。古い本ほど将来にわたって生き残る。長く読まれている本を優先して読む。 - 吸収するために読む
→本に心から没頭すればまるで自分がその体験をしたかのように自分自身を変えることができる。 - エッセンスを抜き出す
→本を読んだら、その本から学んだことを自分のこ1ページにまとめる。知識の吸収が深まり、理解が独自の知識に変わる。
みんながやっていることをとてもうまくやるよりも、誰もやっていないことをそこそこやった方がいい。さらに誰もやっていないことを極めれば、あなたの価値は飛躍的に高まる。
「知識」はチャンスの扉を開けてくれる。自分だけのユニークな知識は永続的なチャンスを与えてくれる。
いちばんシンプルに伝える
イソップ物語のイソップは人々に伝えたいことを記憶に残る物語で表現した。ストーリーは覚えやすく、共有しやすいため、口伝えで広まっていった。
人に教えることは、自分自身が学ぶこと。人に教えて始めて本当に理解できるのだ。
もっとも重要なことをシンプルに伝えて、できるだけ多くの人に届けよう。
勝手に回る「しくみ」をつくる
自動化とは、できるだけ人間の力を必要とせずに機能を実行することだ。自動化はどこにでも存在する。
日々当たり前に使っているが、故障するとはじめて、どれほどの時間と労力を節約してくれているのかを実感できる。
日々の中で自動化できるものは何かあるだろうか?
日々の重要なタスクを自動化する努力は、のちに大きな利益を繰り返しもたらすが、無駄な作業が自動化されていると害悪にもなる。
必要なものはハイテクでエフォートレスし、不要なものはローテクで手間がかからないようにする。
不信のコストで削減する
信頼できる人材は数百倍の価値をもたらす。
人の採用はエフォートレスな成果を生み出す決断のひとつだ。一度正しく行えば、何百倍の価値をもたらすが、一度間違えると何度も繰り返し損をすることになる。
問題が起こる前に解決する
問題を防ぎたいなら枝葉ではなく、根を叩くことがなくてはならない。
ひとつミスがあると、ドミノ倒しのように連鎖する。ミスを未然に防ぐことは、その後に続く無数の連鎖を防ぐことにもつながる。
まとめ
いかがだったでしょうか?
エフォートレスとは、努力を要さないことといった意味だそうです。
日本人は努力することを美徳とする文化がありますが、それが長時間労働や無理を強いられるような意味で使われている場合がよくあります。
本書の冒頭であったようなエリートが働きすぎて全てを失ったように、我慢や無理を押してまで頑張り続けるのは本末転倒です。
本書を読んで少しでも、あなたの人生のお役にたてれば幸いです。
この記事を読んで気になった人はぜひ購入お願いします。
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